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スカートがはけない下肢静脈瘤

2011-11-14 18:13:33

下肢静脈瘤というのは、膝のすぐ下あたりの、足の裏側にできる、血管の瘤のようなものです。私の母は、この下肢静脈瘤に、若い頃から悩まされていました。今はかなりの高齢になった母ですので、以前よりも目立たなくなってきましたが、それでも、たまに母の素足を見ると、膝下には、静脈のポコポコとした瘤をみとめることができます。一つの大きな瘤ができるわけではなく、幅二、三センチメートルくらいの小さな瘤状の突起がいくつもできるのが特徴です。


そんな下肢静脈瘤を持つ母ですので、私が物心ついた頃から、短いスカートをはいている姿をみたことがありません。背が低いので長いスカートは嫌いだと言ってはきませんので、結局のところ、母がスカートをはくといったことはほとんでないわけなのです。普段はスラックスなどのパンツ姿が定番の母ですが、冠婚葬祭などで、どうしてもスカートをはかなければならない場合は、濃い色のストッキングをはいていました。瘤が隠れるわけではありませんが、少しでも目立たないようにという女心なのだと思います。


母に、このような下肢静脈瘤がなければ、もしかしたら、母の人生はまた少し違ったものになっていたかもしれません。第一子である私を出産したすぐ後くらいから発症したとのことですが、この小さな瘤の群れが気になり、下を向くことも多かったであろう母が、もう少し上を向く回数が多くなっていたとしたら。基本的にはお嬢様育ちで、楽天的な母ですが、自分の下肢静脈瘤を眺める時は本当に悲しそうな顔をしていました。女性にとって、人目につくところの外見的な病気は本当につらいものです。